核心概念
膝関節軟骨の形状と病変を定量的に評価するための深層学習ベースの医用画像解析アプリケーションを開発した。
要約
本研究では、CartiMorph Toolbox (CMT)と呼ばれる膝関節軟骨の形態計測のための医用AI アプリケーションを開発した。CMTの中心的な要素であるCMT-regは、テンプレート学習と画像登録を2段階で行う手法である。OAI-ZIB データセットを用いて学習したCMT-regは、精度とフル層軟骨欠損領域の網羅性のバランスが良好であることが示された。CMTは医用画像解析とデータ可視化のためのオールインワンソリューションを提供する。
- CMTは、コンピューティング環境の設定、プロジェクト管理、深層学習モデルのライフサイクル管理、画像標準化、形態計測、可視化などの機能を統合したツールボックスである。
- CMT-regは、テンプレート学習と画像登録を同時に行う2段階の手法である。第1段階ではMSE損失関数を用いてテンプレート画像を学習し、第2段階ではLNCC損失関数を用いて登録ネットワークを最適化する。
- CMTは、深層学習ベースの分割モデルと提案のCMT-regモデルを統合し、軟骨の形状解析、領域分割、フル層軟骨欠損の推定を自動化している。
- 可視化モジュールCartiMorph Viewerでは、定量的な指標と画像の対応付けが可能で、ユーザーフレンドリーなインターフェイスを提供する。
統計
膝関節軟骨の表面積の相対差は、CMT-regが最も小さかった。
CMT-regのフル層軟骨欠損領域の網羅性はLapIRNモデルと同等であった。
引用
"膝関節軟骨の形状と病変を定量的に評価するための深層学習ベースの医用画像解析アプリケーションを開発した。"
"CMTは医用画像解析とデータ可視化のためのオールインワンソリューションを提供する。"