核心概念
COVID-19パンデミックに対応するため、CNNとTransformerを組み合わせた新しい分類モデルCECTを開発した。CECTは多様なスケールの局所的特徴と大域的特徴を効果的に捉えることができ、高精度かつ汎用性の高い診断を実現する。
要約
本研究では、COVID-19画像分類のための新しい分類モデルCECTを提案した。CECTは並列畳み込みエンコーダ(PCE)ブロック、集約転置畳み込みデコーダ(ATD)ブロック、ウィンドウ注意分類(WAC)ブロックから構成される。
PCEブロックは3つのサブエンコーダから成り、それぞれVGGNet、ResNet、MobileNetを基盤としている。これにより、28x28、56x56、112x112のスケールの局所的特徴を捉えることができる。
ATDブロックは3つのサブデコーダから成り、それぞれPCEの出力スケールに合わせて設計されている。提案した重み係数を用いて、これらの局所的特徴を統合する。
WAC ブロックはSwin Transformerに基づいており、ウィンドウ注意機構を用いて大域的特徴を捉える。
実験の結果、COVID-19 radiography datasetとCOVIDx CXR-3 datasetにおいて、CECTは既存の最先端手法を大きく上回る精度を達成した。特に、COVIDx CXR-3 datasetでは90.9%の精度を達成し、優れた汎化性能を示した。
このように、CECTは多様なスケールの特徴を効果的に捉えることができ、高精度かつ汎用性の高いCOVID-19画像分類を実現する。
統計
COVID-19パンデミックにより、世界中で6百万人以上の死者が出ている。
COVID-19の診断には医療画像が重要な役割を果たしている。
COVID-19 radiography datasetには3,616枚の陽性画像と10,192枚の陰性画像が含まれる。
COVIDx CXR-3 datasetには30,386枚の画像が含まれ、15,994枚が陽性、13,992枚が陰性である。
引用
「COVID-19パンデミックにより、世界中で6百万人以上の死者が出ている。」
「医療画像は COVID-19の診断に重要な役割を果たしている。」