本論文は、多目的最適化問題(MOP)を解決するための新しい手法を提案している。
まず、提案手法では、MOP を複数の単一目的最適化問題(SOP)に分解し、事前学習済みのLLMをプロンプトエンジニアリングによって各SOP の探索演算子として利用する。これにより、LLMを黒箱最適化器として活用する MOEA/D-LLMを開発した。
次に、LLMの振る舞いを解釈し、ランダム性を持つ線形演算子を設計することで、白箱型の MOEA/D-LOを提案した。MOEA/D-LOは、LLMの結果から導出した重み付き線形演算子を用いて新個体を生成する。
実験では、ZDTおよびUFベンチマーク問題に対して、MOEA/D-LLMとMOEA/D-LOの性能を評価した。結果、提案手法は既存のMOEAと比較して優れた性能を示し、特に MOEA/D-LOは問題の多様性に対して頑健な振る舞いを示した。
他の言語に翻訳
原文コンテンツから
arxiv.org
深掘り質問