核心概念
本稿では、大規模言語モデル(LLM)の数学的推論能力を向上させる新しい手法、ステップガイド付き推論(SGR)を提案する。SGRは、LLMが推論の各ステップにおいて、次のステップに進むために必要な知識を自問自答することで、より複雑な数学的問題を解決できるようにする。
要約
ステップガイド付き推論:ガイダンス生成とステップ推論を用いた数学的推論の改善
本稿は、大規模言語モデル(LLM)における数学的推論能力の向上を目的とした、ステップガイド付き推論(SGR)と呼ばれる新しい手法を提案する研究論文である。
本研究は、LLMが複雑な数学的問題をより効果的に解決できるようにすることを目的とし、特に、段階的な推論プロセスにおけるガイダンスの生成に焦点を当てている。
SGRは、LLMが推論の各ステップにおいて、次のステップに進むために必要な知識を自問自答するプロセスを導入する。具体的には、各ステップにおいて、LLMはまず「次に何をすべきか」を自問し、次にその質問に対する回答を生成することで、次のステップの生成をガイドする。このプロセスは、モデルが最終的な回答を生成するか、反復の予算に達するまで繰り返される。