本研究は、シリアの発症メカニズムを明らかにするために、ゼブラフィッシュのrpgrip1l遺伝子変異体を用いて解析を行った。
主な知見は以下の通り:
rpgrip1l変異体のゼブラフィッシュは、ほぼ完全にシリアが発症する。発症時期は個体差があるが、発症前には脳室の拡張と、後部中脳-間脳室(SCO)周囲の多繊毛細胞の消失が観察された。
SCO周囲の星状膠細胞の活性化(GFAP陽性細胞の増加)と、マクロファージ/ミクログリアの集積が、シリア発症に先行して観察された。
抗炎症薬NACETの投与により、星状膠細胞の活性化とマクロファージ/ミクログリアの集積が抑制され、シリアの発症率と重症度が低下した。
別のシリア発症モデルであるcep290変異体でも、同様の星状膠細胞の活性化が観察された。
以上より、シリアの発症には、脳室周囲の星状膠細胞の活性化と神経炎症が重要な役割を果たすことが示された。シリアの発症メカニズムにおける新たな知見が得られた。
他の言語に翻訳
原文コンテンツから
biorxiv.org
抽出されたキーインサイト
by Djebar,M., A... 場所 www.biorxiv.org 02-25-2024
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2024.02.22.581530v1深掘り質問