核心概念
本論文では、n-3個の挿入・削除誤りを訂正できる最適な2次元リード-ソロモンコードを構築する。そのために、フィールド位数がO(n^3)の明示的な構成を提示する。
要約
本論文では、挿入・削除誤りに対する2次元リード-ソロモンコードの最適な構成について検討している。
まず、線形符号に対する半ソロモン界限が示され、リード-ソロモンコードがこの界限を達成できることが知られている。特に、[n,k]リード-ソロモンコードが n-2k+1個の挿入・削除誤りを訂正できることが分かっている。
本論文では、次元k=2の場合に焦点を当て、n-3個の挿入・削除誤りを訂正できる[n,2]リード-ソロモンコードの構成を考える。これは最大の訂正能力を持つ。先行研究では、このようなコードの構成が示されているが、必要なフィールド位数はO(n^4)であった。
本論文では、フィールド位数をO(n^3)に改善した明示的な構成を2つ提案する。1つ目の構成は任意の特性の有限体で機能し、2つ目の構成は特性が2でない有限体で長さがより大きくなる。これらの構成とその証明は、代数的な条件を慎重に分析することで得られている。
結果として、2次元リード-ソロモンコードに対する最小のフィールド位数がΘ(n^3)であることが示された。
統計
(δ1 - δ2)(δ5 - δ6) = (δ2 - δ3)(δ4 - δ5)
δ1δ6 = δ3δ4
(δ1 + δ2)(δ5 + δ6) = (δ2 + δ3)(δ4 + δ5)
δ1 + δ6 = δ3 + δ4