核心概念
本稿では、検索拡張生成において、関連性の低い情報や誤った情報の悪影響を軽減するために、回答有無判定とテキスト生成を単一のエンドツーエンドフレームワークに統合した適応フィルタリングを備えたモデル(E2E-AFG)を提案し、その有効性を示した。
要約
研究論文の概要: E2E-AFG: 検索拡張生成のための適応フィルタリングを備えたエンドツーエンドモデル
Yun Jiang, Zilong Xie, Wei Zhang, Yun Fang and Shuai Pan. (2024). E2E-AFG: An End-to-End Model with Adaptive Filtering for Retrieval-Augmented Generation. Proceedings of the 2024 Conference on Empirical Methods in Natural Language Processing, pp. 1-13.
大規模言語モデル(LLM)を用いた知識集約型タスクにおいて、検索拡張生成(RAG)は外部知識ベースから取得した関連情報を利用することで、LLMの性能向上を実現する。しかし、既存のRAG手法は取得した情報の質を軽視しており、無関係な情報や誤った情報が生成結果に悪影響を及ぼす可能性がある。本研究では、この問題に対処するために、回答有無判定とテキスト生成を単一のエンドツーエンドフレームワークに統合した、適応フィルタリングを備えたエンドツーエンドモデル(E2E-AFG)を提案する。