核心概念
繊維配向の最適化と構造形状の同時最適化により、複合材料構造の性能を向上させることができる。
要約
この研究では、複合材料構造の設計最適化に取り組んでいる。構造形状はレベルセット関数で表現し、繊維配向はB-スプラインで表現している。
最適化では、以下の点に着目している:
繊維配向の最適化:
繊維配向をB-スプラインで連続的に表現し、製造上の要求である平行性と滑らかさを確保するためのペナルティ項を導入している。
繊維配向の最適化では、繊維配向の平行性を表すペナルティと曲率を表すペナルティを考慮している。
構造形状の最適化:
構造形状はレベルセット関数で表現し、形状の滑らかさを確保するためのペナルティ項を導入している。
連成最適化:
構造形状と繊維配向を同時に最適化することで、より高性能な複合材料構造を得ることができる。
数値例では、2次元および3次元の問題を扱い、繊維配向の表現方法や平行性・滑らかさペナルティの影響を検討している。最適化された繊維配向は、製造上の要求を満たす滑らかで平行な配向となっている。
統計
繊維体積率Vf = 0.1
繊維アスペクト比AR = 10.0
母材のヤング率Em = 1.03
繊維のヤング率Ef = 1.02 × 10^3
母材のポアソン比νm = 0.4
繊維のポアソン比νf = 0.4