核心概念
言語モデルは自然言語説明や推論過程の連鎖を利用して優れた推論性能を示すが、一方で組み合わせ的一般化に課題がある。本研究では、言語モデルを論理プログラミングに活用し、記号的検証を通じて段階的推論の正確性を高める手法を提案する。
要約
本研究では、言語モデルの推論能力を評価するために、自然言語と記号的表現が等価な合成データセットを構築した。
具体的には以下の通り:
自然言語のストーリーと知識ベースの述語論理ルールを対応付けた。これにより、中間推論過程の自動検証が可能となる。
言語モデルを論理プログラミングに活用する手法(LMLP)を提案した。LMLPは、ルールと具体例からなる入力プロンプトを用いて、段階的に知識ベース上の推論を行う。各生成ステップで、自然言語出力を知識ベースの述語に変換することで、正しい推論経路を保証する。
CoTと比較実験を行った結果、LMLPは推論長の一般化において25%以上高い精度を達成した。これは、LMLPが各ステップの推論の正確性を重視することで、より堅牢な推論を実現できるためと考えられる。
統計
推論長が5以上の問題では、LMLPがCoTよりも25%以上高い精度を達成した。
知識ベースに5,000個の雑音事実を追加しても、LMLPは38%以上の成功率を維持した。
引用
"LMLPは各ステップの推論の正確性を重視することで、より堅牢な推論を実現できる"
"LMLPは推論長の一般化において25%以上高い精度を達成した"