本論文では、第二階層ハイパープロパティのモニタリングに関する新しいアプローチを提案する。
第一に、Hyper2LTL_fという第二階層ハイパープロパティを表現できる時間論理を導入する。Hyper2LTL_fは、時間演算子と量化子の入れ子構造を許し、共通知識などの複雑な性質を表現できる。
第二に、モニタリングの実行モデルとして並列モデルと順次モデルを考える。並列モデルでは固定数の痕跡を並列にモニタリングし、順次モデルでは無限の痕跡を順次観察する。
第三に、モノトニック性に基づく最適化手法を提案する。モノトニック性を利用することで、観察した痕跡のみから決定的な答えを出すことができる。具体的には、単調増加モノトニックと単調減少モノトニックの2種類を定義し、それぞれの場合に効率的なモニタリングアルゴリズムを示す。
最後に、提案手法を実装したツールMoSoを用いて、共通知識やプランニングなどの例題で評価を行い、良好な結果を得ている。
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