本論文では、ユーザ機器(UE)が再構成可能知能表面(RIS)からの反射を通じて受信する場合の、受信電力を最大化するための離散位相値の最適化問題を扱っている。
まず、この最適化問題の必要十分条件を示す。この条件を利用して、最適な位相値を効率的に求めるアルゴリズムを提案する。従来のアルゴリズムでは、KN or 2N ステップで収束するのに対し、提案アルゴリズムは N ステップ以内で収束する。さらに、各ステップでは1つまたは少数の位相値のみを更新する簡単な要素単位更新ルールを用いるため、計算時間が大幅に削減される。
具体的には、まず、最適化問題の必要十分条件を示す。次に、この条件を利用したアルゴリズム2を提案する。さらに、アルゴリズム2の収束性を分析し、N ステップ以内で収束するアルゴリズム3とアルゴリズム4を提案する。
アルゴリズム3とアルゴリズム4は、直接リンクが完全に遮断されている場合でも、N ステップ以内で最適解を得ることができる。一方、従来のアルゴリズムでは、直接リンクの有無によって収束ステップ数が変わっていた。
また、提案アルゴリズムの計算量を従来手法と比較し、大幅な計算時間の削減を示している。
他の言語に翻訳
原文コンテンツから
arxiv.org
深掘り質問