核心概念
本論文は、ラジオアクセスネットワーク(RAN)と5Gコアを統合した機能的でモジュール式のエンドツーエンド5G+システムを提示し、ネットワークデータ分析機能(NWDAF)を実装することで、高度な分析とオートメーション化された知能を実現する。
要約
本論文は、エンドツーエンド(E2E)次世代ネットワークシステムの設計と実装について述べている。
主な内容は以下の通り:
E2E 5G+システムの設計と構成:
コアネットワーク(5Gコア)、無線アクセスネットワーク(RAN)、ユーザ機器(UE)から成る
オープンソースの5Gコア(Open5GS)とRANエミュレータ(UERANSIM)を統合
Kubernetesを使ったコンテナ化されたネットワーク機能(CNF)の管理・オーケストレーション
ユーザデータ分析とE2Eバリデーション:
UEアプリケーション要求のシーケンス分析
冗長伝送、パケット複製などのuRLLC要件への対応
NF間の通信プロトコル(NGAP、PFCP、GTP)の検証
ネットワーク分析と知能:
3GPP準拠のNWDAF実装
分析ロジカル機能(AnLF)と学習ロジカル機能(MTLF)の統合
リアルタイムKPIの計測と予測分析
セキュリティとプライバシ:
TLS 1.3による暗号化通信の復号化
Nubevaのセッションキー傍受(SKI)技術の活用
本論文は、5G+ネットワークの実験と評価のための包括的なE2Eシステムを提示しており、ネットワーク管理の自動化、高度な分析、セキュリティ強化などの重要な機能を実現している。
統計
UEが1台の場合、UEとgNB間で5パケット、gNBとUPF間で9パケット送受信される
UEが500台の場合、UEとgNB間で2,502パケット、gNBとUPF間で2,504パケット送受信される
コアネットワーク内のNF間では、ほとんどの場合3パケットの送受信