核心概念
本稿では、Heisenberg群上で定義され、同一の近傍デザインを持つ、正規かつ弧推移的な次数付きデザインCayleyダイグラフの族を構成し、Weisfeiler-Lemanアルゴリズムでは区別できないが、Weisfeiler-Leman次元が3であることを示す。
要約
次数付きデザインダイグラフの族について
本稿は、次数付きデザインダイグラフ、特にHeisenberg群上で定義されるCayleyダイグラフについて考察した研究論文である。
本研究の目的は、同一の近傍デザインを持つ、互いに同型でない次数付きデザインCayleyダイグラフの族を構成することである。さらに、これらのグラフがWeisfeiler-Lemanアルゴリズムでは区別できないが、Weisfeiler-Leman次元が3であることを示すことを目的とする。
本研究では、有限体Fq上のHeisenberg群H3(q)を用いて、次数付きデザインCayleyダイグラフの族を構成する。具体的には、H3(q)の自己同型群の部分群Kを用いて、巡回S-環A = Cyc(K, G)を構成する。さらに、Aの基底集合を用いて、次数付きデザインCayleyダイグラフΓiを定義する。