核心概念
提案したタイルトダイポールアンテナに1つのスキャッタを追加することで、広帯域かつ広ビームの特性を実現できる。
要約
本論文では、Wi-Fi-7(5.18-7.125GHz)用途向けの新しい広帯域かつ広ビームの単一指向性磁気電気(ME)ダイポールアンテナを提案している。このアンテナ素子は低コストのFR-4基板上に印刷されており、50%以上の広帯域特性と良好な整合特性を示している。
タイルトしたMEアンテナに傾斜したパラシチックスキャッタを追加することで、5GHzから8GHz以上の広帯域にわたって100°以上の広いビーム幅を実現している。さらに、ダイポールの両側にパラシチックスキャッタを1つずつ追加することで、アンテナの帯域幅も広がっている。
シミュレーションと測定の結果から、提案したタイルトダイポールアンテナに1つのスキャッタを追加した構造が、広帯域かつ広ビームの特性を実現できることが確認された。特に、6.5GHzにおいてアジマス方向のビーム幅が132.6°と非常に広いことが特徴的である。このようなアンテナ特性は、次世代WLANアプリケーションに適している。
統計
5.5GHzにおけるアジマス方向のビーム幅は87°である。
6.5GHzにおけるアジマス方向のビーム幅は131.3°である。
引用
"提案したタイルトダイポールアンテナに1つのスキャッタを追加することで、広帯域かつ広ビームの特性を実現できる。"
"特に、6.5GHzにおいてアジマス方向のビーム幅が132.6°と非常に広いことが特徴的である。"