核心概念
自動運転における行動認識の研究開発を促進するため、Waymo Open Dataset を拡張した大規模マルチラベルデータセット「ROAD-Waymo」を提案する。
要約
ROAD-Waymo データセットの概要
本稿では、自動運転車に搭載されたカメラ映像から、周囲のエージェントの行動を認識するための新しい大規模データセット「ROAD-Waymo」を紹介する。
自動運転システムの安全性向上には、周囲のエージェントの行動を理解することが不可欠である。しかし、既存のデータセットは規模や多様性に欠け、複雑な現実世界の運転環境を反映するには至っていない。
ROAD-Waymo は、既存の Waymo Open Dataset を拡張し、エージェントの行動、位置、イベントに関する詳細なアノテーションを追加したものである。
規模: 198,000 フレームの動画、54,000 のエージェント軌跡、390 万の境界ボックス、合計 1,240 万ラベルという大規模なデータセットである。
複数都市: アメリカの複数の都市のデータを含み、多様な運転シナリオを網羅している。
複雑性: 複雑な交通状況、緊急車両、多様な天候条件など、現実世界に近い複雑なシーンを含んでいる。
検証済みアノテーション: 251 の常識的な制約に基づいてアノテーションの整合性を自動的に検証しており、データの信頼性が高い。