核心概念
本稿では、本来は脊椎の画像診断を目的としたCTスキャンを用いて、副腎病変の自動検出を行う新しいパイプラインアーキテクチャであるMMGA (Multi Model Graph Aggregation) 法を提案する。
要約
脊椎CT画像における多モデルグラフ集約を用いた副腎異常所見の検出
本研究は、脊椎疾患の患者から取得した脊椎CT画像を用いて、副腎病変を自動的に検出するシステムの開発を目的とする。
本研究では、3つの深層学習モデルを組み合わせたパイプラインアーキテクチャであるMMGA (Multi Model Graph Aggregation) 法を提案する。
関心領域のスライス抽出: Ben-Haim [3] のアーキテクチャに基づくCNNモデルを用いて、副腎領域を含むスライスを抽出する。
異常検出: YOLO V3 アーキテクチャ [23] に基づく物体検出モデルを用いて、抽出されたスライスから副腎病変の候補を検出する。
グラフ集約: GDCNN アーキテクチャ [31] に基づくグラフCNNモデルを用いて、各スライスの検出結果を集約し、患者全体の副腎異常の有無を予測する。