本研究では、金属キレート剤EDTAを用いてカンジダ・アルビカンスの毒性を減弱させ、その弱毒株(CAET)の特性を解析した。
EDTAはカンジダの増殖と バイオフィルム形成を阻害した。RNA-seq解析の結果、CAET株では金属輸送関連遺伝子の発現が上昇し、一方で、リボソーム生合成や一炭素代謝関連遺伝子の発現が低下していた。これにより、CAET株は細胞壁が肥厚し、リボソーム数が減少していた。
CAET株は野生株(Ca)に比べて、マクロファージによる貪食・殺菌効率が高く、マウスの全身性カンジダ症モデルでは毒性が大幅に減弱していた。一方、CAET株で免疫したマウスは、致死量の野生株に対して強い防御免疫を示した。
CAET株は生菌ワクチン候補として有望であり、金属制限による弱毒化と宿主免疫の適切な誘導が、全身性カンジダ症に対する予防効果をもたらしたと考えられる。
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by Bose,S., Sah... 場所 www.biorxiv.org 11-03-2023
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