本研究では、野生の微生物叢を稲に接種し、干ばつストレスに対して最も耐性の高い稲から微生物叢を選抜する宿主介在型選抜を行った。
選抜過程で以下のことが明らかになった:
土壌源によって、稲の干ばつ耐性と生育の改善度合いが異なった。水田土壌と砂漠土壌の微生物叢は選抜によって改善されたが、蛇紋岩湧水土壌の微生物叢は改善されなかった。
選抜過程で微生物叢の多様性は減少したが、土壌間での共通種が増加した。これは、選抜環境下で共通して有利な微生物が選抜されたためと考えられる。
干ばつ耐性や生育に強く相関する細菌群を同定した。これらには既知の植物生育促進細菌(Azospirillum、Bacillus)に加え、Devosia属やIdeonella属など新規の有望な細菌が含まれていた。
選抜された細菌群では、鉄輸送、グリセロール-3-リン酸輸送、糖代謝関連の遺伝子が enriched されていた。これらの機能は植物-微生物相互作用における干ばつ耐性の向上に関与すると考えられる。
以上より、宿主介在型選抜は、複雑な土壌環境下での微生物叢の機能を効率的に改変する手法であることが示された。
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by Styer,A., Pe... 場所 www.biorxiv.org 02-05-2024
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