Fama, I., Bueno, B., Alcoforado, A., Ferraz, T. P., Moya, A., & Costa, A. H. R. (2024). No Argument Left Behind: Overlapping Chunks for Faster Processing of Arbitrarily Long Legal Texts. arXiv preprint arXiv:2410.19184v1.
本研究は、ブラジル司法制度における膨大な法律文書の処理の効率化を目指し、任意の長さの法律文書を高速かつ正確に分類できる新しい深層学習モデルの開発を目的とする。
本研究では、Transformerとリカレントニューラルネットワーク(RNN)を組み合わせたハイブリッドモデルであるuBERTを提案する。uBERTは、入力テキストをオーバーラップするチャンクに分割し、各チャンクをTransformerでエンコードした後、RNNで順次処理することで、長いテキストのコンテキスト情報を効果的に捉える。
実験の結果、uBERTは、BERT+LSTMと比較して、オーバーラップチャンクを用いることで、長い法律文書の分類において、より高い精度と処理速度を実現することが示された。また、uBERTは、完全なテキストを処理できるULMFiTよりも高速であることがわかった。
uBERTは、長い法律文書の処理における効率性と精度の両方を向上させる、有望な新しいアプローチである。オーバーラップチャンクを用いることで、長いテキストのコンテキスト情報を効果的に捉え、従来のBERT+LSTMよりも高速かつ高精度なテキスト分類を実現する。
本研究は、法律文書の自動処理、特に判決予測の分野に大きく貢献するものである。uBERTは、法律専門家の業務効率化や、司法制度における迅速な判決に貢献する可能性を秘めている。
本研究では、ポルトガル語のデータセットを用いて評価を行った。今後の研究では、他の言語のデータセットを用いてuBERTの有効性を検証する必要がある。また、チャンクサイズやオーバーラップ率などのハイパーパラメータの調整がuBERTの性能に与える影響についても、さらなる調査が必要である。
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