Srivastava S, Kumar D, Bedi J, Seth S, Sharma D. rECGnition_v1.0: Arrhythmia detection using cardiologist-inspired multi-modal architecture incorporating demographic attributes in ECG.
本研究は、心電図 (ECG) に基づく不整脈の自動検出において、患者の属性情報が診断精度に与える影響を調査することを目的とする。
深層学習モデルrECGnition_v1.0を開発。このモデルは、患者の属性情報とECG波形画像の両方を考慮したマルチモーダルアーキテクチャを採用している。具体的には、ECG波形画像から特徴を抽出するためにEfficientNetを、患者の属性情報を符号化するためにSqueeze and Excitation based Patient characteristic Encoding Network (SEPcEnet)を使用している。これらの特徴を統合し、不整脈の分類を行う。
提案モデルrECGnition_v1.0は、MIT-BIH不整脈データベースを用いた10種類の心拍分類において、全体的なF1スコア0.9855、精度98.56%を達成した。さらに、AAMIに基づく心拍分類では精度97.75%、正常心拍と異常心拍の分類では精度98.04%を達成した。
患者の属性情報をECGデータと統合することで、不整脈の検出精度を大幅に向上させることができる。rECGnition_v1.0は、従来のモデルと比較して優れた性能を示し、臨床現場での応用が期待される。
本研究は、AIを用いた心血管疾患予測において、患者の属性情報の重要性を示した点で意義深い。rECGnition_v1.0は、臨床現場でのECG解析の自動化、診断支援システムへの応用などが期待される。
本研究では、限定された数のECGデータベースを用いて評価を行った。今後、より多くのデータベースを用いた評価、異なる人種や年齢層への適用可能性の検証などが課題として挙げられる。
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