核心概念
GaSNet-IIは、分光データの分類と赤方偏移予測を高速かつ正確に行う、複数の深層学習モデルを組み合わせたパイプラインである。
要約
銀河スペクトルニューラルネットワーク (GaSNet). II. 深層学習を用いたスペクトル分類と赤方偏移予測
本論文は、大規模な分光サーベイデータの自動分析に適した、高速かつ正確なスペクトル分類と赤方偏移予測を行う深層学習ツール「GaSNet-II」を提案する。
GaSNet-IIは、複数のResNetモデルを組み合わせたパイプライン構造を採用している。まず、スペクトル分類を行うResNet_Pモデルでサブクラスの確率を予測し、次に、各サブクラスに対応するResNet_iモデルで赤方偏移を予測する。赤方偏移の誤差は、アンサンブル/擬似モンテカルロテストによって推定される。
本研究では、SDSS-DR16の26万個のスペクトルデータ(13のサブクラスに分類)を用いてGaSNet-IIの学習と評価を行った。さらに、4MOST模擬スペクトルデータ(10のサブクラス)とDESI早期公開スペクトルデータ(3つのクラス)を用いて、パイプラインの柔軟性と汎用性を検証した。