核心概念
本稿では、将来のスケーラブルな量子コンピュータ実現に向けて、集積フォトニクスを用いたマルチゾーンイオントラップにおけるイオンの輸送とコヒーレント制御を実証しています。
要約
集積フォトニクスQCCDデバイスにおけるマルチゾーン捕捉イオン量子ビット制御
本論文は、ETH ZurichのJonathan P. Home氏の研究グループによる、集積フォトニクスを用いたマルチゾーンイオントラップにおける捕捉イオン量子ビット制御に関する研究論文です。
大規模な量子コンピュータを実現するため、量子ビットとその制御フィールドをトラップデバイスの複数の空間的に異なるゾーンに分散させるアーキテクチャが提案されています。本研究では、集積フォトニクスを用いた表面電極トラップを用いて、このアーキテクチャの基本的な構成要素である、複数のトラップゾーンにわたるイオンの輸送とコヒーレント制御の実証を目的としています。