核心概念
コネクテッド自動運転車両(CAV)間の意図共有により、複雑な複数エージェント計画問題を、各CAVが個別に解決できる最適制御問題(OCP)として扱うことが可能となり、エネルギー効率の高い自動運転を実現できる。
要約
コネクテッド自動運転車両におけるエネルギー効率の高い運動計画:GNEPを用いたアプローチ
本稿は、複数台の自動運転車両(エージェント)が、障害物を回避しながらコストを最小限に抑えようとする問題を、一般化Nash均衡問題(GNEP)として定式化し、その解決策を探求した研究論文である。
本研究は、車車間(V2V)通信による意図共有が、コネクテッド自動運転車両(CAV)のエネルギー効率の高い運動計画にどのように貢献するかを明らかにすることを目的とする。
複数エージェントの運動計画問題をGNEPとして定式化し、各エージェントが予測制御を用いて自身の軌道を最適化する。
V2V通信により、各エージェントは他のエージェントの将来の軌道(意図)に関する情報を共有する。
この意図共有により、GNEPは各エージェントが個別に解決できる最適制御問題(OCP)に簡略化される。
提案手法を評価するため、ソフトウェアインザループ(SiL)シミュレーションと、実際の車両を用いた車両インザループ(ViL)実験を実施した。