核心概念
本稿では、イッテルビウム原子の特定の量子遷移におけるオートラー・タウンズ効果を利用して、磁場を高速かつ高精度に画像化する新しいタイプの原子磁力計について述べています。
要約
イッテルビウム原子におけるオートラー・タウンズ効果に基づく磁場等高線の量子状態イメージング
本論文は、イッテルビウム(Yb)原子中の特定の量子遷移におけるオートラー・タウンズ効果を利用した、新しいタイプの原子磁力計について述べています。この磁力計は、優れた空間分解能、時間分解能、精度で磁場変動を迅速に画像化することができます。
原子磁力計は、高感度と高精度で磁場を測定できるため、基礎科学研究から応用技術開発まで、幅広い分野で利用されています。従来の原子磁力計は、光ポンピングやコヒーレントポピュレーショントラッピング(CPT)などの技術を用いていましたが、Yb原子を用いた今回の磁力計は、オートラー・タウンズ効果と空間ハンレ効果を組み合わせることで、より高速かつ高精度な磁場イメージングを実現しています。