核心概念
リング交換相互作用を有する2次元量子スピン模型において、XY相とVBS相の相境界が多重臨界点に向かって線形に終端する可能性を示唆し、この振る舞いが自己双対線と解釈できることを示した。
要約
リング交換相互作用を有する正方格子J1-J2 XXZ模型におけるXY-VBS相境界の数値的研究
本論文は、リング交換相互作用を有する正方格子J1-J2 XXZ模型のXY相とVBS相間の相転移を、厳密対角化法を用いて数値的に調べたものである。特に、高次フィデリティ感受率χ(3)Fを用いることで、有限サイズ系の臨界現象を詳細に解析している。
対象とする模型: リング交換相互作用を有する正方格子J1-J2 XXZ模型
手法: 厳密対角化法
解析手法: 高次フィデリティ感受率χ(3)Fを用いた有限サイズスケーリング解析、クロスオーバースケーリング解析