核心概念
本稿では、励起状態計算における従来のCASSCF法の課題を克服する、数値的に安定な共鳴ハートリーフォック(ResHF)法の新しい定式化を提案し、その有効性を検証する。
要約
数値的に安定な共鳴ハートリーフォック法に関する研究論文の概要
Roy Miller, E & Parker, SM (2024). Numerically Stable Resonating Hartree-Fock. arXiv:2411.00712v1 [physics.chem-ph]
本研究は、励起状態計算において、状態平均CASSCF法で見られる状態間の偏りや、状態特異的CASSCF法で見られる解の不安定性といった問題を克服するために、数値的に安定な共鳴ハートリーフォック(ResHF)法の新しい定式化を開発し、その性能を評価することを目的とする。