核心概念
赤色巨星分枝星における重力モードと圧力モードの結合係数は、星の質量や金属量、進化段階によって変化し、星の内部構造に関する貴重な情報を含んでいる。
要約
赤色巨星分枝星における混合モード結合:標準的な単一星モデルを用いた研究
本論文は、赤色巨星分枝星、特にコアヘリウム燃焼段階にある星の内部構造を探る星震学的研究である。星の進化に伴う重力モードと圧力モードの結合係数の変化を、質量、金属量、進化段階の関数としてモデル化し、観測データとの比較を行っている。
恒星の進化コードMESAを用いて、様々な質量と金属量を持つ恒星モデルを計算。
各モデルの構造に基づき、重力モードと圧力モードの結合係数を、強結合領域と遷移領域に適した解析式を用いて算出。
結合係数の進化段階依存性を、主系列後から中心ヘリウム燃焼の終了までの様々な進化段階におけるモデルを用いて調査。