核心概念
本稿では、広範なミッションパラメータ空間において、制約付き超音速再突入最適制御問題に対して、動的に実現可能な軌道解を確実に得ることを目的としたアルゴリズム、自動調整型主双対逐次凸緩和法(Auto-SCvx)を提案する。
要約
超音速再突入誘導のための自動調整型主双対逐次凸緩和法:論文要約
本論文は、制約付き超音速再突入最適制御問題に対し、広範なミッションパラメータ空間において、動的に実現可能な軌道解を確実に得ることを目的としたアルゴリズム、自動調整型主双対逐次凸緩和法(Auto-SCvx)を提案する研究論文である。
本研究の目的は、従来の逐次凸計画法(SCP)におけるペナルティ・ハイパーパラメータの手動調整の必要性と、それに伴う信頼性や精度の問題を解決する、新たな軌道最適化アルゴリズムを開発することである。
Auto-SCvxは、主双対逐次凸緩和法に基づき、以下の特徴を持つ。
主問題のペナルティ重みの閉形式更新: 双対変数情報を利用し、主問題のペナルティ重みを自動的に更新する。
偏差変数モデル: 各凸部分問題のスケーリングを改善するために、偏差変数を導入する。
逆行列不要の厳密な離散化手法: 長時間範囲にわたってダイナミクスの任意の精度(機械精度まで)を保証する。
仮想バッファペナルティ項: 人為的な実行不可能性を排除しつつ、各部分問題をリアルタイムアプリケーションに適した二次計画問題(QP)として構成する。