核心概念
z∼1.2 における大質量ポストスターバースト銀河は、同時代の静穏銀河と比べてコンパクトな構造と高密度な中心部を持つことが、DESIサーベイとHST観測により明らかになった。これは、これらの銀河が急速な星形成抑制の前に既にコンパクトな構造を持っていたことを示唆している。
要約
DESIサーベイとHST観測に基づく、z∼1.2 における大質量ポストスターバースト銀河の構造解析
本研究は、z∼1.2 における大質量ポストスターバースト銀河 (PSB) の構造を調査し、銀河進化における急速な星形成抑制 (quenching) の役割を明らかにすることを目的とする。
DESIサーベイのLRGサンプルから、Hδ吸収線が強い (Hδ,a > 4˚A) 171個のPSBをz∼1.2 で選定。
これらのPSBに対してHST/WFC3 F110Wの撮像データを取得し、構造解析を実施。
解析には、銀河の表面輝度分布をモデル化するSersicプロファイルをフィッティングする手法を用い、半光半径 (Re) や中心面質量密度 (Σ1kpc) などの構造パラメータを導出。
得られた構造パラメータを、3D-HSTサーベイの同時代の星形成銀河および静穏銀河と比較。