本稿は、算術多角形と連続する平方数の和問題の関係について考察しています。
算術多角形とは、整数辺の長さを持つ多角形で、特別な頂点Oを持ち、以下の性質を満たします。
有名な3-4-5三角形は、算術多角形の1つの例です。
与えられた算術多角形の辺の長さがa + 1からcまでの長さである場合、a + 1 < b < cを満たすbが存在し、以下の式が成り立ちます。
(a + 1)^2 + (a + 2)^2 + ... + b^2 = (b + 1)^2 + (b + 2)^2 + ... + c^2
この式を満たす整数a、b、cを見つける問題を、連続する平方数の和問題(SoCS問題)と呼びます。
本稿では、任意の算術多角形からSoCS問題の解を見つけることができ、逆に、SoCS問題の解から少なくとも1つ、場合によっては複数の算術多角形を構成できることを示しています。
SoCS問題の解を見つけるために、平方錐数を利用します。n番目の平方錐数Pnは、一辺の長さがnの正方形を底面とするピラミッドを作るのに必要な球の数です。
Pn = 1^2 + 2^2 + ... + n^2
SoCS問題の式は、平方錐数を用いて以下のように書き直すことができます。
Pa + Pc = 2Pb
この式を満たす整数a、b、cを見つけることで、SoCS問題の解を得ることができます。
SoCS問題の解(a, b, c)から算術多角形を構成するプロセスは、以下の通りです。
本稿では、算術多角形とSoCS問題の関係について考察し、幾何学的問題を代数的問題に帰着させることで、算術多角形を構成するプロセスを示しました。
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