핵심 개념
本稿では、無限グラフにおけるErdős-Pósa性質(EPP)および、その拡張であるκ-Erdős-Pósa性質(κ-EPP)の成立条件について考察し、グラフの自己相似性との関連性を示唆しています。
초록
本稿は、無限グラフにおけるErdős-Pósa性質(EPP)および、その拡張であるκ-Erdős-Pósa性質(κ-EPP)について考察した研究論文です。
研究の背景と目的
有限グラフにおけるEPPは、グラフ内の特定の構造(例えばサイクル)の個数と、その構造を全て除去するために必要な頂点数の関係に一定の制限を与える性質として、ErdősとPósaによって証明されました。本稿では、この性質を無限グラフに拡張し、どのような条件下でEPPおよびκ-EPPが成立するかを調べることが目的です。
研究内容
- 無限グラフにおけるEPPと、無限個の構造を考慮に入れたκ-EPPを定義する。
- グラフの誘導部分グラフ族がラベル付きwell-quasi-ordered(lwqo)であるという性質を用いて、EPPおよびκ-EPPの成立条件を導出する。
- 特に、パス長の制限を満たすグラフや、有限部分へのtree-decompositionを持つグラフについて、EPPおよびκ-EPPが成立することを示す。
- 一方で、非可算濃度κに対して、κ-EPPを持たないグラフの存在を証明する。この証明では、κ-サイズのグラフで、それ自身の真部分グラフとして含まれないものの存在を利用する。
- さらに、非可算濃度κに対して、κ-EPPを持たない木の存在について考察し、ZFC集合論の枠組みでは、弱極限基数の非存在を仮定すれば、そのような木が存在することを示す。
結論
本稿では、無限グラフにおけるEPPおよびκ-EPPの成立条件について、グラフの誘導部分グラフ族のlwqo性や、tree-decompositionといった概念を用いて考察しました。その結果、有限グラフの場合とは異なる複雑な振る舞いをすることが明らかになりました。特に、グラフの自己相似性とEPPおよびκ-EPPとの関連性が示唆されます。
今後の課題
- 非可算濃度κに対して、κ-EPPを持たない木がZFC集合論の枠組みで存在するかどうかは未解決問題として残されています。
- 本稿の結果を応用して、無限グラフにおける他の構造的性質の研究を進めることができます。