本研究は、仮想現実(VR)環境におけるオンボディメニューの作成プロセスと配置パターンを調査しています。
第1の研究では、12人の参加者を対象に、3つの異なる作成プロセス(1人称視点、3人称視点、ミラー視点)を比較しました。ミラー視点は作成時間が短く、記憶精度も高いことが分かりました。一方、1人称視点は没入感が高いという特徴がありました。
第2の研究では、18人の参加者を対象に、同様の3つの作成プロセスを使ってオンボディメニューを作成してもらいました。アイコンの配置パターンを分析した結果、アイコンのカテゴリーによって特定の身体部位への配置傾向があることが明らかになりました。例えば、ソーシャルメディアのアイコンは前腕に、生産性のアイコンは上半身に配置される傾向がありました。また、レジャーとソーシャルメディア、生産性とソーシャルメディアのアイコンカテゴリー間に強い関連性が見られました。
これらの知見は、VR環境におけるオンボディメニューの直感的で効果的な設計に役立つと考えられます。作成プロセスにおけるユーザーの好みの違いを考慮しつつ、アイコンカテゴリーと配置の関係性を活かすことで、使いやすく覚えやすいオンボディメニューを実現できるでしょう。
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