本論文では、畳み込みコード化ポアソン受信機(CCPR)の枠組みを提案している。CCPRは、空間結合手法をコード化ポアソン受信機(CPR)の構造に組み込むことで、受信性能の向上を目指す。
密度進化方程式を用いて、連続干渉除去(SIC)技術を用いたパケット復号プロセスを追跡する。また、ϕ-ALOHAモデルで表現される基礎チャネルを持つCPRの安定領域の外側境界を導出する。安定領域とは、全てのパケットが確実に受信される負荷の集合である。
さらに、CCPRの閾値飽和現象を示し、単一クラスユーザのCCPRについては、ポテンシャル関数を用いて3つの重要な閾値を特徴付ける。これらの閾値は、CCPRの安定性を特徴付ける。
数値結果では、CCPRの安定領域がCPRに比べて拡大できることを示す。また、窓サイズが大きい場合、CCPRの安定領域は導出した外側境界に近づくことが分かる。
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