本論文では、切り替え可能な非線形システムの入出力状態安定性(IOSS)について検討している。切り替え信号に対する事前の制限条件として、許容される切り替えと許容される滞在時間が与えられている。
まず、各サブシステムの動特性、許容される切り替え、許容される滞在時間に関する条件を示す。これらの条件から、重み付き有向グラフを構成し、そのグラフ上の特定の性質(収縮性)を満たせば、全ての許容される切り替え信号の下でIOSSが成り立つことを示す。
具体的には、グラフ上の閉路が収縮性を満たし、閉路に含まれない頂点からの単純経路が閉路と共収縮性を満たすことが必要となる。これらの条件を数値的に検証可能な形に変換する方法も提案している。
最後に、数値例を示し、提案手法の有効性を確認している。
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