本研究では、頭頸部がん患者の予後予測のための新しい自動セグメンテーションフリーアプローチを提案した。
まず、CT画像の冠状断および矢状断の最大強度投影(MIP)を用いて、深層学習ベースのオブジェクト検出モデルを訓練し、PET画像から頭頸部領域を自動的に切り出した。次に、切り出したPET画像の72方向の最大強度投影(MA-MIPs)から、事前学習済みの深層畳み込みニューラルネットワークを用いて深層特徴を抽出した。これらの多角度特徴を統合・融合し、489人の頭頸部がん患者の無再発生存分析に適用した。提案手法は、対象データセットの中で最も良好な予後予測性能を示した。手動セグメンテーションを必要としないことで、主観的な解釈に依存せず、予後予測手法の再現性を大幅に向上させることができた。
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