本研究では、量子エンタングルメントの精製(浄化)プロトコルの性能を、その漸近的誤差指数の観点から評価する新しい手法を提案している。
具体的には以下の通り:
エンタングルメント精製プロトコルの性能を、最適な漸近的誤差指数として定義する。これは、多数のコピーが利用可能な場合の誤り率の減少速度を表す。
この誤差指数の計算を、量子仮説検定の一般化された問題(一般化されたSanovの定理)に帰着させる。これにより、情報理論的な手法を用いて解析できるようになる。
一般化されたSanovの定理を完全に解くことで、エンタングルメント精製プロトコルの最適な漸近的誤差指数を導出する。その結果、逆相対エントロピーという単一コピーで計算可能な量子エンタングルメントの指標が得られる。
このように、本研究は量子エンタングルメントの新しい定量化手法を提案し、その操作的な意味づけを与えている。従来の問題点であった多数コピーの漸近極限の計算を回避できる点が特筆される。
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