本研究では、従来の線形DCMに加えて角度DCMを導入することで、ロボットの空間的な動作計画を可能にする。
まず、線形DCMに加えて角度DCMを定義し、単一軸回転の角度DCM理論を導出した。この角度DCMは、角速度ベクトルに基づいて、現在の姿勢よりも先行する角度を表す。
次に、3次元線形DCMと1次元角度DCMを統合した制御フレームワークを提案した。この際、接地点圧力(CoP)の制約を考慮し、線形と角度の目標を同時に達成できる条件について議論した。
シミュレーションと実機実験(TORO humanoid)により、提案手法の有効性を検証した。シミュレーションでは、3次元の線形運動と1次元の角度運動を同時に計画・実行できることを示した。実機実験では、その場での角度目標切り替えに対する良好な追従性能を確認した。
今後の課題として、3次元の角度DCMの導出や、脚式ロボットの動的結合のためのモデリング手法の検討が挙げられる。
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by Connor W. He... om arxiv.org 09-20-2024
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