Belangrijkste concepten
本稿では、2圏におけるアクセス可能性と表現可能性の概念を、従来の厳密な枠組みから拡張し、より緩やかな設定の下で定義づけることで、様々な数学的構造を統一的に捉えることを目指している。
Samenvatting
本稿は、2圏論におけるアクセス可能性と表現可能性の概念を、従来の厳密な枠組みから拡張し、より緩やかな設定の下で定義づけることを目的とした論文である。
論文の概要
- 従来のアクセス可能性と表現可能性の概念は、厳密な2圏や豊饒圏の枠組みで定義されており、例えば、Lex(小さいlex圏の2圏)のような重要な例を捉えることができなかった。
- 本稿では、擬関手や擬自然変換を用いたより緩やかな設定の下で、双アクセス可能と双表現可能な2圏の概念を導入する。
- 双フィルター化された双極限と双コンパクト対象という概念を用いることで、有限的に双アクセス可能な2圏を定義し、さらに双完備性を仮定することで、有限的に双表現可能な2圏を定義する。
- フラット擬関手の理論を用いることで、有限的に双表現可能な2圏が、有限的な重み付き双極限を持つ2圏からのフラット擬関手の2圏として特徴付けられることを示す。
- 双アクセス可能な右随伴関手定理を証明し、そこから小さいbilex 2圏と有限的に双表現可能な2圏との間の2次元Gabriel-Ulmer双対性を導く。
- 最後に、Cat上の有限的な2-モナドの擬代数の2圏が有限的に双表現可能であることを示し、Lexを含む様々な圏論理で現れる2圏(Reg、Ex、Coh、Ext、Adh、Pretop)もまた有限的に双表現可能であることを証明する。
論文の貢献
- 従来の厳密な枠組みでは捉えきれなかった、Lexのような重要な例を含む、より広範な2圏に対してアクセス可能性と表現可能性の概念を拡張した。
- フラット擬関手の理論を用いることで、有限的に双表現可能な2圏の圏論的な特徴付けを与えた。
- 2次元Gabriel-Ulmer双対性を証明することで、小さいbilex 2圏と有限的に双表現可能な2圏との間の関係性を明らかにした。
- 圏論理で現れる様々な2圏が有限的に双表現可能であることを示し、これらの2圏の構造に関する理解を深めた。