本研究では、ユーザーが指定した方向に沿って小さな振動を拡大する「軸方向ビデオ運動拡大」という新しい概念を提案する。従来の運動拡大手法は全方向の運動を拡大するため、複雑な運動の中から重要な振動成分を見分けるのが困難であった。
提案手法では、入力ビデオから2つの直交する方向の運動成分を抽出し、ユーザーが指定した方向の成分のみを拡大する。これにより、機械の故障診断や建造物の健全性モニタリングなどの応用場面で、重要な振動成分を明確に捉えることができる。
具体的には、Motion Separation Moduleを提案し、入力ビデオから2つの直交する方向の運動成分を抽出する。これらの成分を独立に拡大できるように設計し、ユーザーが指定した方向の運動のみを強調表示する。また、提案手法の学習に使用する新しい合成データセットも構築した。
提案手法は、従来の全方向拡大手法よりも拡大後の運動の見やすさが向上し、ユーザーの使い勝手も高い。さらに、全方向拡大タスクにも適用可能で、他手法に匹敵する性能を示す。
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by Kwon Byung-K... klokken arxiv.org 03-27-2024
https://arxiv.org/pdf/2312.09551.pdfDypere Spørsmål