本研究では、ガスデルミンD(GSDMD)依存性の非カノニカルな代謝分泌機能に着目し、組織修復における役割を明らかにした。
まず、GSDMD欠損マクロファージでは組織修復が遅延したが、局所の炎症環境やピロプトーシスプロセスには影響がないことを示した。次に、活性化マクロファージの代謝分泌物プロファイリングを行い、GSDMD依存的に11,12-エポキシエイコサトリエン酸(11,12-EET)が分泌されることを発見した。
11,12-EETの補充や、その分解酵素Ephx2の欠損により、筋肉再生が促進された。さらに、加齢筋肉ではEphx2の蓄積が見られ、11,12-EETの連続投与により筋肉の若返りが観察された。
機序として、11,12-EETがFGF-FGFRシグナリングを増幅し、筋肉幹細胞の活性化と増殖を促進することが明らかになった。
以上より、GSDMD依存的な代謝クロストークが組織修復を制御する新たなメカニズムが示された。この知見は、損傷や加齢に伴う組織修復の新しい治療アプローチにつながると期待される。
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by Zhexu Chi,Sh... klokken www.nature.com 09-11-2024
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