本研究では、NMDAレセプターの開口状態の構造を明らかにした。NMDAレセプターは、グルタミン酸とグリシンの2つのリガンドの同時結合によって活性化され、チャネルが開口する。しかし、この開口メカニズムは不明な点が多かった。
研究では、電子顕微鏡を用いてNMDAレセプターの開口状態の構造を捉えた。その結果、リガンド結合ドメインと膜貫通ドメインを連結するリンカー領域の張力と、細胞外ドメインの膜貫通ドメインに対する回転が、チャネルの開口に重要であることが明らかになった。
一方、グルタミン酸またはグリシンの単独結合では、リンカー領域の張力が不十分で、チャネルは開かないことも示された。
この知見は、NMDAレセプターの活性制御の新たな薬理学的標的を提示するものである。
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by Tsung-Han Ch... klokken www.nature.com 07-31-2024
https://www.nature.com/articles/s41586-024-07742-0Dypere Spørsmål