本論文では、剛性ながら折りたたみ可能な屋内飛行船の設計と製造パイプラインを提案している。
まず、折りたたみ可能な剛性構造として、Kreslingパターンに着目した。Kreslingパターンは、バイスタビリティを持ち、優れた衝撃吸収性を発揮する。この構造を用いて、飛行船の外骨格を設計した。外骨格は軽量で、3DプリントのTPU部品と微細格子構造を組み合わせることで、衝撃吸収性を高めている。
次に、設計パラメータを最適化するためのパラメトリックデザインパイプラインを構築した。このパイプラインでは、目標環境の寸法制約、製造要件、空気力学的特性を考慮して、最適な設計を自動的に生成する。
さらに、飛行制御については、重量や浮力の変化に適応できる制御手法を採用した。これにより、複雑な環境での自律飛行を実現している。
最後に、本設計を実際の洞窟探査に適用する事例を示した。狭い通路を通過できる折りたたみ機能や、衝撃吸収性、バイスタビリティなどの特徴が、洞窟探査に適した性能を発揮することを示した。
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