Główne pojęcia
PIK3CA変異を有する2/3期結腸がん患者に対する補助的アスピリン投与は、無病生存率の改善傾向を示したが、統計学的有意差は得られなかった。
Streszczenie
本研究は、PIK3CA変異を有する2/3期結腸がん患者を対象に、補助的アスピリン投与の有効性を検討した第3相ランダム化二重盲検試験である。
- 対象患者は、完全切除された2/3期結腸がんで、PIK3CA変異(exon 9および20)を有し、ECOG PS 0-2の患者
- 主要評価項目は無病生存率(DFS)
- 74例にアスピリン、38例にプラセボを投与
- 5年DFSはアスピリン群86.5%、プラセボ群72.9%と、アスピリン群で改善傾向を示したが、統計学的有意差は得られなかった(HR 0.57, p=0.11)
- 再発無生存率(RFS)、全生存率(OS)についても同様の傾向を示した
- アスピリンの安全性プロファイルは良好で、重篤な有害事象は認められなかった
- 研究は資金不足により早期に中止されたため、症例数が不足していた可能性がある
- 結論として、PIK3CA変異結腸がんに対するアスピリンの補助療法の有効性は示唆されたが、統計学的有意差は得られず、さらなる大規模試験が必要とされる
Statystyki
5年無病生存率はアスピリン群86.5%、プラセボ群72.9%であった。
再発無生存率の hazard ratio はアスピリン群0.49、プラセボ群0.89であった。
全生存率の hazard ratio はアスピリン群0.71、プラセボ群0.30であった。
Cytaty
「これは、切除された2/3期PIK3CA変異結腸がん患者に対する補助的アスピリンの保護効果を示した最初の前向き無作為化試験である」
「資金不足により早期に試験が中止されたものの、これらの結果は、PIK3CA変異結腸がん患者に対するアスピリンの補助療法を個別に検討する価値があることを示唆している」