1955年、ロンドンのロイヤル・フリー病院グループで、脳脊髄炎の集団発生が起こり、200人以上の患者が入院した。脳脊髄炎とは、脳と脊髄の炎症を指す。この事件以来、慢性疲労症候群(CFS)と呼ばれる難治性の疾患が注目されてきた。
最近の研究により、CFSの根本的な原因が明らかになった。それは、免疫システムの異常によって引き起こされる慢性的な炎症反応である。具体的には、免疫細胞の一種であるT細胞が過剰に活性化され、炎症性サイトカインを大量に産生することが示された。この慢性的な炎症が、CFSの主要な症状である疲労感、筋肉痛、集中力低下などの原因となっている。
さらに、COVID-19の後遺症であるロングコビッドも、同様のメカニズムで引き起こされることが明らかになった。ウイルス感染によって引き起こされた免疫システムの異常が、長期的な症状を引き起こしているのである。
この発見により、CFSやロングコビッドの新しい治療法の開発につながることが期待されている。免疫調整剤や抗炎症薬などを用いた治療アプローチが有望視されている。
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by Shin Jie Yon... às medium.com 04-29-2024
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