高速電波バースト(FRB)で観測された、線形偏光と円偏光間の変換やファラデー回転尺度の変動といった複雑な偏光現象は、バースト源の磁気圏または近傍の線形複屈折媒体を通過する際の放射の伝播によって説明できる可能性がある。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)を用いた分光観測により、z > 9.5の銀河の紫外線連続体スロープが、それまでの時代 (z < 9.5) の傾向から逸脱し、赤化していることが明らかになった。この赤化は、初期宇宙における急速なダスト蓄積や、高温星によって加熱された星雲からの強い連続光放射の存在を示唆している。
アインシュタイン・プローブによる観測と追跡観測により、SMCに位置する天体EP J005245.1-722843が、珍しいBeWD連星である可能性が示唆された。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の近赤外線観測により、超巨大星団ウェスタールンド1の、これまで観測が困難であった低質量星や星周円盤、星雲の詳細な構造が明らかになった。
熱的準矮星連星の伴星質量分布は、従来の磁気制動モデルでは説明できない低質量側に偏っており、増強または崩壊した磁気制動メカニズムの存在を示唆している。
SRGe J194401.8+284452は、約1.5時間の軌道周期を持つ激変変光星であり、高輝度状態と低輝度状態の間を遷移する中間ポーラーである可能性が高い。
RS CVn型連星HR 1099で発生した3つのスーパーフレアの特性をXMM-Newton衛星の観測データを用いて分析した結果、フレアの発生源となるループ構造やプラズマの物理状態、元素組成の特徴が明らかになった。
重力は惑星質量天体の運動を支配するが、小天体には、昇華の反動、放射圧、ポインティング・ロバートソン効果、潮汐散逸など、無視できない非重力効果が作用する。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の中間赤外線観測装置(MIRI)を用いて、太陽系外巨大惑星HD 95086 bとその周囲の原始惑星系円盤を中間赤外線波長で初めて観測し、惑星のより正確な大気パラメータの測定と、円盤構造の新たな知見を得た。
AT2018cowのような後期紫外線放射を示す天体は、相互作用型超新星としては珍しくないものの、AT2018cowの放射領域が非常にコンパクトであることから、その放射メカニズムは相互作用ではなく、降着円盤の存在を示唆している可能性がある。