本稿は、計量経済学、特に政策評価における因果推論の手法として広く用いられている変化-変化(Changes-in-Changes: CIC)モデルを、従来のバイナリ処理から多カテゴリの離散処理へと拡張するものである。
Athey and Imbens (2006) によって提唱されたCICモデルは、差分の差分法(Difference-in-Differences: DID)と異なり、潜在結果の分布全体を識別することを目的とする。しかし、従来のCICモデルはバイナリ処理を前提としており、教育水準や職業訓練プログラムの種類、医療介入の強度など、現実の政策評価で頻繁に遭遇する多カテゴリの離散処理には適用できないという課題があった。
本稿では、従来のCICモデルのランク不変性仮定を多段階の処理レベルに適応させることで、多カテゴリの離散処理を扱うことができる一般化CICモデルを提案する。このモデルは、共変量の導入や、異なるサブグループにおける異質な処理効果の推定も可能にする。
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by Onil Boussim às arxiv.org 11-05-2024
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