本研究では、1次元音響管内の平面音波伝播を対象とした。音響管の長さは1 m、直径は10 mmとした。管端の境界条件は、左端に強制流速、右端は無限平面バッフルによる放射モデルを用いた。
ResoNetは、波動方程式を解くニューラルネットワークと、放射系を表すニューラルネットワークの2つのブロックから構成される。ニューラルネットワークの損失関数には、従来のPINNの損失関数に加えて、周期性に関する損失関数を導入した。
ResoNetの性能評価として、正解解析(順解析)と逆解析を行った。順解析では、ResoNetの結果と有限差分法の結果が良く一致し、高精度な解析が可能であることを示した。ただし、波形の急激な変化や高周波数領域では精度が低下する傾向がみられた。逆解析では、音響管の減衰係数の同定と管長・管径の最適設計を行い、真値や最適値に対して高精度な同定が可能であることを示した。
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by Kazuya Yokot... às arxiv.org 04-17-2024
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