Conceitos essenciais
脳波信号から3D視覚情報をデコードする新しいタスクと、このタスクを促進するための新しいデータセット(EEG-3D)とフレームワーク(Neuro-3D)を紹介する。
Resumo
脳波信号からの3D視覚デコード:EEG-3DデータセットとNeuro-3Dフレームワーク
本稿は、脳波信号からカラー3Dオブジェクトを再構成する新しい研究分野と、そのために開発されたEEG-3DデータセットとNeuro-3Dフレームワークについて解説する。
人間の脳がどのように3次元世界を認識するのかは、認知神経科学における重要な研究課題である。従来の研究では、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いた3Dオブジェクト再構成が行われてきたが、fMRIは時間分解能が低く、リアルタイムの脳活動計測には不向きであった。そこで本研究では、時間分解能の高い脳波(EEG)を用いることで、より自然な3D知覚シナリオを再現し、脳の3D視覚処理メカニズムの解明を目指す。
本研究では、EEG信号とカラー3DオブジェクトのペアデータセットであるEEG-3Dを構築した。このデータセットは、12人の被験者が72種類の3Dオブジェクトを回転する動画と静止画で観察している間のEEG信号、および各オブジェクトの形状、色、テキストキャプションなどのマルチモーダル情報を網羅している。
EEG-3Dデータセットの特徴
静止画、回転動画、休息状態など、多様な状態におけるEEG信号を収録
高解像度動画、静止画、テキストキャプション、3D形状と色属性など、マルチモーダルな分析データとラベルを提供