本論文では、不確定な系に対して、グローバルに指数関数的に安定かつオーバーシュートのない制御を実現する手法を提案している。
制御則の設計は、望ましい2次スライディングモード(2-sliding mode)に基づいており、2つの有界ゲインのサブシステムから構成される。
非オーバーシュートの安定性には、システムゲインが初期値に依存することが必要となる。グローバルな非オーバーシュートの安定性を得るために、第1のサブシステムでは非オーバーシュートの到達可能性を実現し、第2のサブシステムでは局所的な非オーバーシュートの安定性を実現する。
第1のサブシステムにより、スライディング変数が有界な範囲に到達するが、この範囲の境界が第2のサブシステムの初期値となり、有界なシステムゲインを決定する。
第2のサブシステムでは、スライディング変数が非オーバーシュートの収束則に引き付けられ、第1のスライディング変数にオーバーシュートがない。
外乱や不確定性の影響は、スライディングモードゲインにより完全に除去される。外乱や不確定性は有界であるだけで良い。
また、2次スライディングモードにより、測定ノイズをスライディング変数から分離でき、変数を滑らかにすることができる。
軌道の非オーバーシュート追従を実現するには、参照軌道の2次微分が有界であることが必要である。
チャタリングを抑制するため、tanh関数に基づくスライディングモードを用いて、滑らかな非オーバーシュート制御器を実現している。
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