本論文は、線形符号のエルミート・ハルに関する研究を行っている。主な内容は以下の通りである:
エルミート・ハルがMDSである線形符号を特徴づける必要十分条件を示した(補題8、定理9)。この条件を用いて、新しい類の線形符号を構築した(定理10-13)。
2点有理代数幾何符号のエルミート・ハルの次元を明示的に求めた(定理18、20)。これにより、エルミート・ハルがMDSである新しい線形符号族を得た(系1-3)。
既知のGRS符号のエルミート・ハルの次元を拡張する方法を示した(定理19)。これにより、既知のMDS量子誤り訂正符号よりも性能の良いMDS量子誤り訂正符号を構成できることを示した。
全体として、本論文では、エルミート・ハルがMDSである線形符号の新しい構成法を提案し、量子誤り訂正符号への応用を明らかにしている。
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